ゴルフを楽しむゴルファーの皆様は、ゴルフの細かいルールをご存知でしょうか?
RYOTA
「こんな場合どうしたらいいんだろう?」
「あの人はルール違反なのでは?」
「コンペのルールで〇〇ってあるけど、どういうこと?」
など 上級者の人でも、知らないルールも多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では、ゴルフのルールをまるごと解説したいと思います。
目次
ゴルフのルールまとめ
ゴルフのルールには、大きく分けて以下の6項目で構成されます。
それぞれを順番に解説していきます。
エチケット & マナー
ゴルフは「エチケット & マナー」のスポーツだと言われています。
ゴルフをプレーするにふさわしい身なり。
他のプレーヤーやコースに対する気配りや心配りが原点の紳士淑女のスポーツです。
気をつけること
RYOTA
ゴルフのマナー!
- 規則にしたがい、プレーに誠実である。
- 他のプレーヤーを思いやり、速やかにプレーし、安全を心がける。
- コースを大切に保護する。
- コースはあるがままにプレーする。ボールはあるがままにプレーする。
①周囲に迷惑をかけない立ち振る舞い
ゴルフの精神は、礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら、洗練されたマナーで立ち振る舞うことです。
常に周囲に対して心配りをし、自分自身が審判となり、ゴルフ規則にしたがってプレーするのことが原点です。
②スロープレーは厳禁
ゴルフは速やかなプレーが基本です。スロープレーは辞めましょう。
前の組との間隔が空いているのに急ぐことなく、マイペースのプレーを続けるプレーヤーは、ゴルファー失格と言われても仕方ないでしょう。
速やかに打てるように準備をしておくことも、ゴルフの大事なマナーです。
③コースの保護
コースを大切にすることは、ゴルファーとして大事なことです。
バンカーをならしたり、ディポット跡やボールマーク、靴によって損傷した箇所などを丁寧に直すことは基本的なマナーです。
※ボールがグリーンに落ちてできたボールマークは、グリーンフォークで丁寧に直せば、1,2日できれいに修復されますが、放置すると、1ヶ月は戻らないと言われています。
④レディーゴルフ
準備ができた人から安全をしっかりと確認した上で、順番を変えて先に打つことができます。
プレーファーストを一人ひとりが心がけましょう。
⑤ゴルフ場のドレスコードを守りましょう
ゴルフ場にはドレスコードなどが決められていますが、これは他人に不快な思いをさせないというマナーのひとつです。
ティーイングエリア
ティーイングエリアとは、プレーヤーがプレーするホールをスタートする時に最初にそこからプレーしなければならないエリアのこと。
ティーマーカーの後方の2クラブ内の長方形のエリア。
①スタート時間ギリギリにスタートホールのティーに着いた
RYOTA
無罰
ギリギリでもスタート時間にプレーができれば罰はありません。
5分未満の遅れでプレーできれ「2罰打」でスタートできますが、競技の場合は5分以上遅れた場合は失格となります。
②白ティーのはずが、青ティーから打ってしまった
RYOTA
2罰打
間違ったティーイングエリアから打った場合、「2打罰」で正しいティーイングエリアから打ち直さなければなりません。
③ティーアップしたあと、後ろに草があったので引き抜いて打った
RYOTA
無罰
ティーイングエリアに生えている雑草を取り除いたり、ボールの後ろを踏みつけても問題ありません。
④ティーショットが前方のレディースティーに止まったので、そこからプレーした
RYOTA
無罰
そのままプレーしても大丈夫です。
レディースティーのティーマーカーがプレーの障害となる場合は取り除くことができます。
⑤チョロしたボールがティーマーカーの前に止まったので、ティーマーカーを動かして打った
RYOTA
無罰
ボールがティーイングエリアの外に出たときは、ティーマーカーは動かせる障害物となるので、取り除いて打つことができます。
※打ったあとは、もとに場所に戻しましょう。
⑥初めてのコースだったので、同伴者に池やOBの場所、グリーンまでの距離を聞いた
RYOTA
無罰
池の位置や残りの距離、グリーンの位置などの情報を教えることは、問題ありません。
⑦パー3のホールで、自分より前に打った同伴者の番手を聞いてから打った
RYOTA
2罰打
番手に関するアドバイスは与えても求めても違反となります。
※答えたので、教えた人も2打罰を受けます。お互いに打ち終わったあとであれば、聞いても答えても罰にはなりません。
⑧雨が降ってきたので、ドライバーのグリップにタオルを巻いてショットした
RYOTA
無罰
タオルやハンカチ、滑り止めのローションは塗っても大丈夫です。
⑨ティーショットで空振りしたらボールが風圧でティーから落ちた。ティーイングエリア内だったので、もう一度ティーに乗せて打った
RYOTA
無罰
ティーイングエリア内なので、再度ティーアップすることができます。
※空振りは1打としてカウントとなります。
ジェネラルエリア
ジェネラルエリアとは、コース全体から他の4つの定義されたエリア
- プレーしているホールの「ティーイングエリア」
- すべての「ペナルティーエリア」
- すべての「バンカー」
- プレーしているホールの「パッティンググリーン」
を除いたコースエリアのこと。
※プレーしているホール以外の「ティーイングエリア」と「パッティンググリーン」も含まれます。
1番ホールをプレー中なら、9番ホールの「パッティンググリーン」は「ジェネラルエリア」となります。
①ラフに入ったボールが自分のものか確認するために草を動かした
RYOTA
無罰
ボールを確認するための行為ですので、罰とはなりません。
②ラフでボールを探していたら、誤って蹴ってしまった
RYOTA
無罰
探索中なので元の位置にリプレースすれば罰はありません。
③打とうしたら、ボールが風や傾斜で動いた
RYOTA
無罰
ボールが動いた原因がプレーヤーではなく、自然の力(風や傾斜など)で動いた場合は、止まったところから無罰で打ちます。
④素振りをしていたら、ボールに当たってしまった
RYOTA
無罰
打つ意思のない素振りは、ボールを打ったことにならないので打数には数えません。ボールを元の位置にリプレースします。
⑤アプローチで2度打ちしてしまった
RYOTA
無罰
2019年改訂で、無罰となりましたので、そのまま1打としてプレーを続けます。
⑥ボールの近くにある枯れ葉を取り除いた
RYOTA
無罰
ルースインペディメント(自然物である小枝や枯れ葉、石など)はプレーの邪魔になるようであれば取り除いても大丈夫です。
⑦ラフに打ったボールが地面に深く食い込んでいた
RYOTA
無罰
ジェネラルエリアでボールが地面に食い込んでいれば、リプレースすることが可能です。
⑧ラフで自分のボールと思って打ったら、のちにロストボールだとわかった
RYOTA
2罰打
誤球の場合は、2打罰を受けます。
⑨カート道路上にボールがあったので、左右のラフにドロップした
RYOTA
無罰
動かせない障害物(人工的に作られたもの、排水溝、カート道路、スプリンクラー、金網など)は救済を受けることができます。
※その際に、ボールに傷が付いていた場合、別のボールに取り替えることが可能です。
基本的に、救済を受けるタイミングでは、ボールの取り替えが可能です。
⑩ボールを打つとき、ボールの後ろの芝を足で踏みつけた
RYOTA
2罰打
ボールの後ろや前にクラブを地面に軽く置くことは認められていますが、クラブや足を地面に押し付けることは認められません。
⑪カラスがボールをくわえて、ボールの位置を動かした
RYOTA
無罰
ボールを元の位置にリプレースします。
⑫グリーンにアプローチしようとしたら、前方のカラーに他の人のボールがあったので、マークして拾い上げてもらった
RYOTA
無罰
プレーの障害となるボールは拾い上げてもらうことができます。
バンカー
①2本のウェッジを持ってバンカーに入り、使わないクラブをバンカー内に置いた
RYOTA
無罰
砂の状況をテストする行為でなければ罰はありません。
※その時に手が砂に触れても罰はありません。
②バンカーに入ったボールの横に石があったので取り除いた
RYOTA
無罰
2019年改訂でバンカー内のルースインペディメント(自然物である小枝や枯れ葉、石など)は取り除くことができます。
③ボールが目玉となったので、自分のボールか確認するため、マークして拾い上げた
RYOTA
無罰
マークをしないで拾い上げると1罰打を受けます。
確認したら元の状態にリプレースしなければなりません。
④バンカーから脱出したものの、ピンに寄らなかったので、思わず素振りをしてしまった
RYOTA
無罰
ボールをバンカー外へ打った後の素振りは無罰でできます。砂を打っても問題ありません。
⑤バンカーの水たまりにボールが入っていた
RYOTA
無罰
バンカー内での一時的な水(異常なコース状態)は無罰で救済を受けることができます。
⑥レーキに止まっていたボールがレーキを取り除く際に、バンカーに落ちてしまった
RYOTA
無罰
無罰で元の場所にリプレースします。
ペナルティーエリア
ペナルティーエリアは、ボールが入ってしまった場合に、まずそのボールを プレーすることが出来るか否かを判断する必要があります。プレー不可能もしくは、プレーをしない方が得策と判断した場合は、1打罰の救済を受けることができます。
①ボールが赤杭の中にあったが打てそうだったので打った
RYOTA
無罰
池などに入って打てない場合は1打罰ですが、打てる場合は無罰でショットできます。
②ティショットが池に入ったので、暫定球を打った
RYOTA
1打罰
池に入ったことが分かっているのであれば暫定球をプレーすることはできません。
パッティンググリーン
芝が短く刈られているパッティングをするためのエリアのこと。グリーンに乗ったボールは、マークしてから拾い上げることができます。
①バンカーから乗ったので同伴者にマークして拾い上げてもらった
RYOTA
無罰
リプレースできるのは、ボールを拾い上げた同伴者か、プレーヤー本人だけ。
②マークをするとき、うっかりボールを動かしてしまった
RYOTA
無罰
偶然動かしたボールは、元に戻せば罰はありません。
③マークするときに、真後ろではなく、ボールの横にマークした
RYOTA
無罰
2019年改訂のルールで、ボールの近くであれば前でも横でもマークが可能です。
④パッティングのライン上に芝が1本伸びていたので抜いた
RYOTA
2罰打
成長して伸びている芝は取り除くことはできません。
⑤グリーン上に朝露でラインが残っていたので、タオルで払ってパットした
RYOTA
2罰打
朝露はルースインペディメント(自然物である小枝や枯れ葉、石など)ではないため、取り除くことはできません。
⑥パッティングライン上にスパイクによる傷跡があったので、パターで叩いて直した
RYOTA
無罰
2019年改訂で、スパイク跡は修理できるようになりました。
⑦カラーのボールをマークして拾い上げた
RYOTA
1打罰
同伴者から障害になるのでボールの拾い上げを要求されたときは、マークして拾い上げられますが、グリーンに乗っていないボールを勝手に拾い上げると1打罰で元の場所にリプレースします。
⑧間違えて同伴者のマークから打ってしまった
RYOTA
2罰打
2打罰となり、打ったボールをそのまま使用して続けます。
⑨カップのふちに止まったボールが30秒後に入った
RYOTA
1打罰
カップに歩み寄ってから確かめるのに10秒間待つことができます。
⑩パットの方向を分かりやすくするため、クラブをスタンスに沿って置いた
RYOTA
2罰打
地面に置いた時点で2打罰となります。
⑪グリーンに乗っていなかったが、パターが使えるので打とうとしたら、前にスプリンクラーがあったので、少し動かして打った
RYOTA
2罰打
ボールがパッティンググリーン上にあるとき以外は、障害物がライン上にあったとしても救済を受けることはできません。
⑫ライン上に水たまりがあったので、カップに近づかずに元の場所に近いところにプレースして打った
RYOTA
無罰
ボールがパッティンググリーン上にある場合、水たまりの障害がなくなる場所に元の場所から最も近くカップに近づかない場所にプレースします。
※パッティンググリーンの外になっても大丈夫です。
⑬短いパットを外し、まだボールが動いている状態で打った
RYOTA
2罰打
動いているボールを打つと2打罰が与えられます。
※ただし、カップインしたのであれば、ホールアウトは認められます。
⑭同伴者が同時にパッティングし、お互いのボールが当たってしまった
RYOTA
無罰
同時に打った球が当たったときは、無罰で再プレーとなります。
※当たらなければ、そのままプレーを続けます。
⑮片手に傘を持ち、片手でだけでパットした
RYOTA
無罰
プレー中に、自分の頭上を保護することは禁止されていません。
⑯サブグリーンに乗ったボールをそのままパターでアプローチした
RYOTA
2罰打
目的外のグリーンにボールが乗った場合や、目的外のグリーンがプレーの障害となる場合は救済を受けなければなりません。